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単語発見ファイルVol.6「上島珈琲店」(2019年2月24日~3月2日)

単語発見ファイルとは

「単語発見ファイル」の連載では、ソーシャル・ビッグデータの検索ツールbeInsightの単語発見機能でみつけた、気になる単語をご紹介します。

単語発見とは

今後流行りそうな何か」や「特定の人たちに熱狂的に支持されている何か」の発見を支援する機能です。Twitterの投稿内容を自動分類し、分類されたカテゴリごとに話題指数が大きい単語をランキングで表示します。
この機能で、各種キャンペーンやプロモーションに活かせるようなブームの兆しを見つけ、早期に対策を打つ、といった使い方をオススメしています。

2019年2月24日~3月2日の話題単語

「上島珈琲店」

先週は「グルメ」や「決済サービス」といったカテゴリで「上島珈琲店」が話題単語の上位に出てきた。以下はそのツイート状況だ。

話題急増の要因は、株式会社クオカードが仕掛けた、“「QUOカードを使って頼みたい、上島珈琲店のメニュー」をツイートしてオリジナルQUOカードを当てよう!!”というキャンペーン[1]だ。
QUOカードでの支払いを受け付けるようになったのは、日本のカフェ業態で上島珈琲店で初めて[2]だが、これはそのことを周知するために実施されたキャンペーンのようだ。

「上島珈琲店」から、広告の推移について考える

さて、話題となった上島珈琲店であるが、QUOカードでの支払い以外にもキャッシュレス化の推進に意欲的である。
QRコード決済への対応も日本のカフェチェーンで最初に取り組んでいるし、完全キャッシュレス店舗も導入している。昨今はJリーグやBリーグでも導入され始めた、待たずに商品が受け取れる「事前注文決済サービス」もいち早く対応している。[3]
これらは顧客の利便性向上を狙った取り組みではあるのだが、このような先進的な取り組みは発表するたびに各種メディアがこぞって報道する。PRの視点から見ても妙手と言えるだろう。

以前、このブログで述べたことでもあるが、世間を賑わす言葉が出現すると、それをネットニュースが取り上げ、それを今度はテレビや新聞が取り上げるというサイクルが、世の中のヒット商品・サービスには必ずと言っていいほど存在する。
話題のきっかけはテレビCMや各種キャンペーン、プレスリリースであったりするが、その情報の拡散の役割はSNS上で無数にやり取りされる口コミが担いつつある。となれば、今回のクオカードのキャンペーンのように、SNS上の拡散を仕掛けることは企業のマーケティング活動において、非常に重要な施策の一つということにもなるのである。

株式会社電通によると、いわゆるオールドメディアとも呼ばれる「マスコミ四媒体広告費」は3年連続して減少している中、「インターネット広告費」は4年連続で二桁成長(約1.5兆円/2017年)[4]となっている。
これは多くの企業がネットへと広告の軸足を変えつつあることの証左ともいえるだろう。


  1. キャンペーンの告知ページ(株式会社クオカード) ↩︎
  2. 【順次導入】クオカード利用スタート(上島珈琲店) ↩︎
  3. カフェチェーンで日本初、「上島珈琲店」が6つのQRコード決済可能に(食品産業新聞 ニュースWEB)
    大手町の上島珈琲店で完全キャッシュレス化–事前注文決済サービスも導入(CNET Japan)
    事前注文・キャッシュレス決済「O:der」をJリーグクラブが初導入 「ツエーゲン金沢」2019年開幕戦より開始(BITDAYS)
    Bリーグ千葉が飲食改革、日本初アプリで注文→決済(日刊スポーツ) ↩︎
  4. 2017年 日本の広告費|媒体別広告費(株式会社電通) ↩︎