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単語発見ファイルVol.11 「大伴旅人」(2019年3月31日~4月6日)

単語発見ファイルとは

「単語発見ファイル」の連載では、ソーシャル・ビッグデータの検索ツールbeInsightの単語発見機能でみつけた、気になる単語をご紹介します。

単語発見とは

今後流行りそうな何か」や「特定の人たちに熱狂的に支持されている何か」の発見を支援する機能です。Twitterの投稿内容を自動分類し、分類されたカテゴリごとに話題指数が大きい単語をランキングで表示します。
この機能で、各種キャンペーンやプロモーションに活かせるようなブームの兆しを見つけ、早期に対策を打つ、といった使い方をオススメしています。

2019年3月31日~4月6日の話題単語

「大伴旅人」

4月1日に発表された新元号「令和」について、その出典となった万葉集がらみで大伴旅人がSNSを賑わした。

先週は、新しい元号を寿ぐムードに包まれたが、一世一元の制が敷かれた明治以降、新しい元号をめぐってのお祝いムードは初めてのこと。明治以降、大正、昭和、平成と、新元号は天皇の崩御により初めて発表されたわけだから、「寿ぐ」というムードとは程遠く、むしろ正反対である。
ひとりの天皇の統べる時代をもって「~時代」と呼び表し、そこに何かしらの思いを抱いてしまうことを、慶応義塾大学法学部教授である片山杜秀は、次のようにいう。

天皇の寿命で定められた時代を、すぐ終わるのか何十年も続くのか人間にははかりがたい神秘的時間を、元号とともに体験する。これが一世一元の元号マジックですよ。天皇と国民が、元号を通じて自ずと運命共同体の意識を持ち、ひとつの時代を生き、それが終わると、「ああ、明治が、大正が、昭和がなつかしい」と言って、天皇が好きとか嫌いとかを超えたところで、元号で時代の性質を回顧し把握しようとして、それがいつも何となく当たり前と思って、一生を終えてゆく。
片山杜秀 出所:平成精神史|幻冬舎新書

中村草田男が昭和6年に詠んだ以下の有名な歌のように、いずれ「平成は遠く なりにけり」と同じ感慨を僕らも持つはずだ。

『降る雪や 明治は遠く なりにけり』 中村草田男